世田谷区下高井戸の
靴修理専門店 修造です。
Repetto(レペット)かかと修理 中敷き交換
今回はレペットの修理をさせて頂きます。
レペットは修理次第でかなり履き心地、寿命、歩いたときの反りが変わってきます。
レペットのお店ではハーフソールは貼らないで下さいと店員さんに言われた。とお客様からお聞きしたこともあります。
ですがソールが薄く、作られ方がかなり特殊で
ソールとアッパーが内側で縫い合わさってできているため
履き込みすぎてしまうとオールソールの修理となり
そのオールソールがかなり手間がかかり
料金もかかってしまうので
実用的に履くにはやはりハーフソールは
レペットに関しては必須と言ってもいいくらい
重要になってきます。
ではなぜレペットの店員さんが
ハーフソールを貼らないほうが言いと仰ったのかといいますと
やはりレペットのうりである
靴の反りの良さを妨げたくないためだと思います。
ソールに何かを貼る=反りの良さはやはり多少なりとも
損なわれるのは事実です。
なのでできるだけ靴の良さを活かして
実用的に履ける具材で
ハーフソールを張ることをおすすめします。
修理前のお写真は当店に
お持ち込み頂いた際のお写真になります。
一般的なビブラムハーフソール1.8㍉(ゴム)
が貼り付いています。
こちらのお客様に履き心地を確認したところ
履き心地に不満はない。とのことでした。
ですが履き心地に敏感なお客様。
レペットの良さをできるだけ感じたいお客様には
こちらのハーフソールは当店ではおすすめしていません。
他にはビブラムハーフソール1㍉(ゴム)の
とても薄いハーフソールを貼っているお店も多いですが
1㍉で履き心地は変わりにくいですが
薄いのですぐにハーフソールを再度
交換することになるので
こちらも当店ではおすすめしていません。
では当店ではどのような具材を使っているかといいますと
サーモポリウレタン1.8㍉(ウレタン)を採用しています。
サーモポリウレタンの特徴としては
ゴムに比べて滑りにくい、ゴムに比べて耐久性が良い、
1番の売りは 柔軟性 になります。
ソールに貼った際の屈曲性、反りの妨げを最小限に
抑えることができます。
また1.8㍉なので貼ったハーフソールが長持ちしてくれます。
なのでレペットにおすすめのハーフソールなんです。
続いて今回修理させて頂く
中敷きについてです。
レペットの中敷きは白の顔料タイプの中敷きです。
ある程度履いていると汚れのように
顔料が剥げてしまいうす汚れた感じになります。
今回はその中敷きをゴールドに
交換させて頂くことになりました。
カラーは何種類かございまして
今回はお客様がゴールドをお選び頂きました。
当店の中敷きは基本的にレディースは
ラッカーが吹き付けてある革なので
摩擦によるカラー落ちがしにくくなっています。
続きましてかかとの修理になります。
レペットはかかとが カポッと
はまるような形でかかとのゴムが装着されています。
そのゴムが歩いているうちにどこかに消えてしまった方
多いのではないでしょうか。
また街の修理屋さんにだしたら一回り小さいような感じの
かかとがついてきた。
一回り小さいかかとの状態で履いていたので
ソールより内側にかかとのゴムが埋まっていき
かかとまわりのアッパーが地面にすれて
破れてしまった方も多いのではないでしょうか。
当店では元と近い形で再現することが可能です。
一回り大きいかかとがついたことにより
アッパーがたるまずに支えられているのが
わかるかと思います。
これでまた長く履いて頂けるようになりました。
ありがとうございました!