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PRADA プラダ ロングブーツ 修理

更新日:8月28日

Order靴修理修平です。今回はPRADA プラダ ロングブーツ 修理させて頂きました。


ソールが剥がれ、剥がれた箇所の革が破けている

ソールが割れてしまった

というお悩みでご依頼頂きました〜🙇


まず初めにソールの割れですがレザーソールに

ウレタンのハーフラバーが貼ってあり

ウレタンの経年劣化で加水分解で破損してしまっています。

レザーソールだけですと滑りやすいのと

ハーフラバーにはウレタンを使うことで耐久性の高さと

軽さも兼ね備えたソールとなっています。


次に内部の革の破れですがセメンテッド製法(接着剤のみで貼り付いたソール)に多い事例ですね。

セメンテッド製法の場合

(アッパー+接着剤)+(ソール+接着剤)にて貼り付いているためアッパーの接着剤がソール側に強固に貼り付くと

次第にアッパーの革が接着剤の強さに負け

素材自体がソールに持っていかれるといったケースがございます

その他にも縫い糸で縫われていないため

縫われたソールよりは剥がれる可能性が高いです。


強みとしては縫われていない為ソールの反りが良い点です。

一長一短なので今回はこの件について深堀はしません。




問題の修理方法はどうするかといいますと

同じようにレザー+ハーフラバーのソールに致します。

元がセメンテッド製法で

古い接着剤を削り落とす必要があります

ソールと張り付く、アッパーの強度はそこまで無さそうなので

マッケイ製法に切り替えます。

マッケイ製法はセメンテッド製法に縫いが入った製法です。

マッケイ製法に切り替えることで

古い接着剤を除去するのは必要最低限で行い

縫い糸の力も借りることができ強度が増します。


ソールの反りは土台のソールがレザーで

ある程度柔軟性があるのと、元より薄めのハーフラバーにすることで元より反りが良くなります。


破れた革箇所は内部にて見えないよう革を足しています。

PRADA プラダ ロングブーツ 修理

PRADA プラダ ロングブーツ 修理



マッケイ。

ハーフラバーを貼る前に内部で縫い合わせます。

こうすることで縫い穴から水が入ることを防げるのと

見た目のデザインも損ないません。

またハーフラバーが削れ交換タイミングとなった際に

縫い糸を切らずして

もう一度ハーフラバー修理することが可能です。

(お任せする店舗の技術力にもよります。)

PRADA プラダ ロングブーツ 修理



軽さ、ソールの反りと耐久性を兼ね備えたソールの完成です〜🙇

PRADA プラダ ロングブーツ 修理

PRADA プラダ ロングブーツ 修理
PRADA プラダ ロングブーツ 修理

ありがとうございました

業務内容靴、ブーツ、サンダル、スニーカー及び履物全般Repair&remakeその為革製品repair&remake

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