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Louis Vuitton ルイヴィトン スニーカー 割れた オールソール

更新日:2023年9月5日

Order靴修理修平です。


今回はルイヴィトンのオールソール修理させて頂きました。


10年以上前のだそうで久しぶりに出してみたら

ソールが割れていたそうです。

履かずにしまいっぱなしですとよくある現象です。

割れてしまうとオールソールとなり

形やどこまで再現するのかなどによって金額が変わってきます。


今回は具材の色味等をお伝えして

ある程度お任せ頂きました。



元が複雑な形のカップソールでした。

元と同じカップソールはないため

カップソールを元に、ソールを作り直すことになります。


元と変わる箇所が多い為

使う素材、仕上げ方など職人のセンスが問われる

修理内容になります。

(こういう修理結構好きです)


今回目指すは

元より良い状態にしてたくさん履いてもらうことです。

元の雰囲気をベースに微妙な修正と使う素材に拘ります。



元の具材→ウレタン

メリット 成型後形の変形が起こりにくい。立体的なソールを作りたい際にメーカーが作りやすい。一個の型を元に型に流し込んで何個も同じものを作るのが容易となる。

大量生産する際の再現性が高いのでカップソールのソールはだいたいがウレタンにて作られている。

デメリット 劣化に弱いので加水分解が起こると割れてしまう。メーカーにてオールソールは可能な場合はあるが同素材にて修理のため加水分解の起こるウレタンは長年履くのには不向き。またメーカーがモデルチェンジを行うとメーカーは型を実質的に永久的に保存するスペースもないため処分し、処分すると修理ができなくなる。


加水分解でソールが割れています
加水分解なため割れています





カップソールが割れています

カップソールが劣化で割れています












修理後の具材→のりしろ箇所のレザー…カーフレザー

きめの細かい上質なレザーを使用。オリジナルのレザー部分と似寄りの色にて

革の断面は見えない方が綺麗でスッキリすると判断したため革の断面が見えないように加工。


ウエルト…レザー

オリジナルのレザーが色味が多少変化したりする革を採用していたため

ウエルトも履いていると味のでてくる革にて交換。素仕上げよりも気持ち色を入れたほうが

マッチすると判断し染色。


ミッドソール…スポンジ

ミッドソールがこの先長年体を支える大事な土台となるため加水分解で割れることのない

スポンジ素材を採用。クッション性があり軽い素材なため履き心地が良い。


アウトソール…ゴム

軽さのある明るい色味なため今回はベージュで。





秘密の書けないこともありますが

拘りたくさん詰め込んでおきました。


カップソールをオールソールしました
のりしろの革は似寄りの色にて交換しました

味のあるソールに変身
いい感じのソール

完成です。

ありがとうございました!

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