COLE HAAN (コールハーン)ハラコ 内側ボロボロ ライニング交換
- 造 修
- 2021年11月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年2月16日
今回はコールハーンの内側ライニング交換をさせて頂きました。
元が合皮で出来ていて劣化でボロボロと剥がれてきている状態でした。
アッパーがハラコで出来ていてアッパーの状態も良くまだ長く履きたいとの事で修理させて頂くことになりました。
今回はライニング交換の手順も大まかにお話出来たらと思います。
まず1に分解をします。
ハラコは牛の毛になりますので
皮膚の上に毛がくっついてあります。
そのハラコの裏革に合皮が貼り付いてある状態なため
合皮+接着剤+皮膚
といった感じで
接着剤が薄い皮膚と合皮が貼り合わさっているのを慎重に剥がすことになります大体分解だけで2時間程かかります。
その2に型紙を作ります
型紙は元の剥がした物と剥がされた状態の物を元に型紙を作成していきます。
剥がされた状態と最後に張り合わせることになります。
この型紙が上手くいかなかった場合この靴は履けなくなるので大切な工程です。
その3に型紙を元に適正な革と接着剤で組み合わせていきます。
今回ですとアッパーがハラコなので非常にデリケートです。その為革選び、革を裁断する箇所、下ごしらえ、接着剤が大切になってきます。
当店では革を一枚ずつ取り寄せているのでこのようなデリケートなお靴でも対応出来ます。また、高級靴ブランドで使われる上質な革なのでしっかりと長く履けるようになっています。
大まかに説明させて頂くとこのような流れになります。
なんとなく剥がして貼り付けるだけの単純作業じゃなくて手間かけてやってるのが伝わって貰えたらと思い大まかにご説明させて頂きました。
では最後に【修理前】 と【修理後】をみて頂けたらと思います。
【修理前】合皮がボロボロと。

【修理後】本革に交換


完成です。
ありがとうございました